こんにちは!ママブロガーの みや です。
今回のテーマは「英語教育」です。
私たちが子どもの頃から「これからは国際化社会」だと言われてきましたが、近年その傾向はますます強まってきています。
小学校の授業にも、英語が導入されますね。
このような世の中ですから、子どもには英語を話せるようになってほしいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、0歳から英語を教えれば話せるようになるのかについてお伝えします。
こんなあなたに読んでほしい
● 子どもに英語を習わせたい
● 赤ちゃんのうちから教えればネイティブ並になるのか知りたい
結論から言いますと、
英語を習うなら早い方がいい
しかしネイティブ並になるにはネイティブ並の環境が必要
この2点に尽きます。
以下で詳しく解説します。
英語の早期教育のメリット
英語教育は早期に開始する方がいいとされる理由は3つあります。
●照れがない
●発音をアイウエオに当てはめず覚えられる
●日本語耳になっていない
これらにより、大きくなってから学ぶよりも 生きた言語として習得できる 可能性が高いことが早期教育のメリットです。
それぞれ見ていきましょう。
照れがないのでしっかり発音を習得できる
学校の教室では、気恥ずかしくてあえてカタカナ英語で発音していた人は多いと思います。
私もそうです。
でも、これでは発音を習得することはできませんよね。
小さいうちならそういう照れがないので、教えられた通りに発音を真似して練習ができます。
英語の音をアイウエオに当てはめずそのまま覚えられる
物心ついてから英語に触れた場合、音をどうしてもカタカナに当てはめてしまいます。
原音に近いカタカナならいいのですが、いわゆる日本語英語ですね。
「What is your name?」
これが脳内で「ホワット イズ ユア ネーム?」になる感じです。
もしカタカナで表すなら「ワリズヨネイン」が近いです。
アイウエオの概念を身につける前なら、カタカナ変換を介さずに直接英語の発音として習得できます。
これは英語の早期教育の大きなメリットの1つです。
「日本語耳」が固定されないうちなら英語の音も聞き取れる
生後すぐの赤ちゃんは、どんな言語の音も聞き分けられると言われています。
それが母国語を覚えていくにつれて、母国語にない音は聞き取れなくなってしまいます。
日本語と英語で言うと、有名なところでは「L と R の聞き分け」があります。
light(光・ライト)と right(右・ライト)、この聞き分けができる人は多くありません。
日本語ではどちらも ラ で表現されるので、本来別の音である L と R を、日本語仕様になった脳は両方ともラ行に落とし込んでしまうのです。
もう1つ例をあげてみます。
heart(ハート) player(プレイヤー)
英語では ar と er で別の発音ですが、日本語ではどちらも アー です。
意識して聞けば音が違うことは分かりますが、瞬時に聞き分けるには練習が必要です。
母国語への特化は生後6ヶ月頃から始まり、1歳頃にはだんだん聞き分けができなくなってくると言われています。
言語習得能力には年齢の壁がある
前項で、英語の早期教育のメリットについてお伝えしました。
もう1つ、重大な前提があります。
それは、言語習得には年齢の壁がある ということです。
一定の年齢を過ぎて学んだ言語は、母国語のようには話せない
言語をネイティブレベルで習得できる年齢の限界は、諸説ありますが 6~9歳 と言われています。
この期間を 言語習得の 臨界期 と言い、この時期を逃すと母国語のように習得することは困難になります。
単語や文法などの表面的な決まりごとの裏には、その言語の全てを網羅するルール が存在しています。
このルールはとても細かく複雑で、1つ1つ分析して理屈をつけるとしたら莫大な時間がかかります。
母国語としてその言語を話す人は、皆そのルールを理解しています。
ルールがあることを意識すらしないくらいです。
私たちが「冷める ・ 冷える」「水 ・ お湯」「~がいい ・ ~でいい」 などの微妙な使い分けができるのは、このルールを完全に体得しているからです。
日本語がペラペラな外国の方が話す日本語を聞いて、ほんのちょっとしたところに違和感を覚えた経験はありませんか?
「どこがおかしいの?」と言われても「いや、なんとなく」としか言えないような。
これが、その言語の全てを網羅するルール を理解しているかしていないかの違いです。
そして、このルールを本質的に体得できるのは子どものうちだけということです。
習得できるのは「最初の言語」ではなく「一定年齢までに学んだ言語」
例えば中1で初めて英語を学ぶ時、アイウエオの概念や日本語に特化した耳が勉強の妨げになることは事実です。
しかし、仮にその年齢まで日本語に触れていなかったとしても、やはり 完全な習得は難しい です。
それは、前項でお伝えしたとおり、言語習得の臨界期を過ぎているからです。
手話ってありますよね。
あれは単なるジェスチャーではなく、れっきとした言語です。
口で話す言葉と同じように、手話にもジェスチャーの裏に 手話言語を網羅するルール が存在しています。
大人になってから聴覚を失って手話を学んだ人と、幼い頃から聴覚に障害があり臨界期までに手話を学んだ人とでは、手話の完成度が違います。
それはちょうど「大人になってから学んだ外国語と母国語との違い」と同じです。
0歳から英語に触れさせていればネイティブ並になるのか
結論から言うと、なります。
ただしそれは ネイティブ並に英語に触れている ことが条件です。
家の中で親が英語で会話したり、子どもには常に英語で話しかけたり、そのくらいの環境が必要です。
週に1回英語教室に通うとか、1日1回「えいごであそぼ」を見るとかでは難しいでしょう。
ガッツがいります。
私は、英会話ができないのでせめて絵本をと思って8ヶ月頃から英語で読み聞かせをしていましたが、4ヶ月くらいで挫折しました。
まとめ:0歳からの英語教育の効果
英語は特に早期教育が重要と言われていますが、それには上でお伝えしたような理由があります。
まとめると以下のようになります。
英語の早期教育のメリット
● 照れがないので発音をきちんと練習できる
● カタカナ変換を介さず英語の発音を習得できる
● 日本語にない音も聞き分けられる(1歳未満)
● 言語習得には年齢の壁がある
これらはきちんとした研究結果に基づいているので、個人差はありますがある程度信頼できます。
このように、英語を早いうちに学ぶことには大きなメリットがあります。
大きくなってからでは得られないものがあるからです。
しかしそれを得るためには、ネイティブレベルで英語に接する必要があります。
先にも書きましたが、週に1回1時間のレッスンを受けたからといって話せるようになるかというと、正直難しいです。
さて、今回の記事の結論はこちらです。
● 英語は習うなら早い方がいい
● ネイティブ並になるにはネイティブ並の環境が必要
お読みいただきありがとうございました!